知っておきたい介護施設の種類

寿命が長くなったことで、自分の老後、特に介護が必要になったときのことを考える人が多くなっています。その際に頼るのが、介護施設です。一口に介護施設といっても、今ではたくさんの種類があるため、選び方も考慮しなければなりません。また、介護施設で働く人も、それぞれの施設の特徴を熟知しておく必要があります。まず、比較的古くから認知されているものとして、特別養護老人ホームと呼ばれる介護老人福祉施設があります。こちらは原則、要介護3から5の方が入居対象で、介護が必要なものの、在宅で生活するのが難しい高齢者が入居する施設です。医師は、必要数配置されることになっていて、非常勤でも良いとされています。

徐々に数を伸ばしてきているのが、介護老人保健施設です。こちらは、要介護1から5まで幅広く受け入れていて、リハビリなどが必要な高齢者が入居してくるため、医師の他に理学療法士やリハビリスタッフがいます。同じく医療のケアが必要な人に向けた施設が、介護療養型医療施設です。介護度は広範囲で、主に療養上の必要があって入居してきます。このほかにも、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅なども数を増やしているようです。

どの施設を利用すべきかですが、介護度の他に利用料金は押さえておきたいポイントです。さらに、住まいの近くで見つけると、地域との交流を大切にできるかもしれません。また、入所しやすさも大事です。終身利用できるかどうかもチェックします。まだ元気な方が入居を考える場合は、外出できるか、好きなものを食べられるかなどの自由度も考えることが大切です。